stoicさんの記事に触発されて、2015年の一部の構築推移をインスタントにまとめてみました。
第二世代になじみのない方や初心者の方にも読んでもらいたいのでいろいろリンクを貼っています。
視点も偏っており、読みづらいとは思いますが、初心者なりにまとめ記事を書きたくなりました。
大目に見ながら読んでもらえるとありがたいです^^
stoic さんの記事
現環境雑感 2015-10-18 - stoicのポケモンGBAメモ帳
●現状の第二世代金銀2000環境の方向性
メタ視点からみたポケモン対戦とその考察例 - Pokemon Ultravisitor
前回記事でも少し触れたが、現状の2000環境は「カビゴン中心のキャラバランス」「爆破が強い仕様」を鋭く抽象化した方向性となっている。
その方向性は、先日の響チャット「りちゃさんとぽにょ」のなかでも「一方の極端」として話題に出ている。
2015年もその方向性に沿って環境が動いた1年であり、その環境推移の方向性を2014年末に打ち出していたのが、あやほろ&stoicさんの2つの記事である。
カビゴンの型からみたパーティ構築論 - stoicのポケモンGBAメモ帳
前者では
①50サポートポケモンの減少とそこに刺さるA 、という環境の収斂とAの見直し、
②50爆破ポケモンの重要性と対爆破A、という現環境パーティ編成の基本的な要素、
③55カビ+50スターミー(ブラッキーやバンギラスなど)、というカビパの55カビゴン+爆破対策の強さ、
と多方面の方向性を示唆している。
そこからリンクでつながる後者では、
カビゴンへのリソースの割き方と、それに付随するパーティ構造論を詳細に述べており、現環境のパーティ構造の基本型をまとめてくれている。
現環境の「一方の極端」へ進む方向性を前提とし、
これら2つの記事を出発点とする視点から、2015年の構築推移をまとめてみる。
●55カビパ
現環境の「一方の極端」のひとつであり、環境の中心。
SA寝言カビパ(キチカビ)、WA太鼓カビバンギ、SA太鼓カビ。
同じく2014年末の初期キチカビ紹介記事から117さん、蟹杯4前に登場したタケシさんを中心に考察が進められている。
55カビに食べ残しを持たせて、相手を押し切る、全て圧殺するスタイル。
キチカビは後の解説記事により作者の思考プロセスをなぞることができて、初心者でもとても参考になる。
一方でタケシさんの太鼓カビパーティへの考察は、コミュニティの中で情報共有されていないこともあり、あまり進んでいない印象を受ける。
参考大会ログ
ドラサマ杯 2回戦 らんたん vs タケシ - yasu ポケモン対戦ログ集
ドラサマ杯 優勝決定戦 タケシ vs ドラゴンサマー - yasu ポケモン対戦ログ集
2015年の大会を振り返ると、
ナッツ杯ではカビパを対策する側・される側のさまざまなアイディアが集結、
蟹杯4前にカビパピークに達し、蟹杯ではタケシパを中心にカビパメタが進行、
ドラサマ杯以降はすっかりSA寝言カビパが環境の前提となっている。
各大会のデータ&リンク
2015年~大会KPまとめ - yasu ポケモン対戦ログ集
最近では、117さんはこれまでの過去のカビパ(カビガラポリ、カビパルサンダー、カビブラなど)の研究と平行して、さらに上記のパーティをアップデートさせている。
あまりみんな話題に上げていなかった(?)ような気がするが、
あれは単なる過去のカビパ再発掘や回顧なんかじゃなくて、
一方のカビパを突き詰めた地点から時代を遡っていくことによって、
改めて2000ルールでのカビパのオルタネイティブを模索しつつ、
自身のカビパのアイデンティティや可能性を深めていくっていう、
そういう相当に知的な作業だったんじゃないかな?と勝手に想像している。
(もちろんななさん本人はそんなこと言わないけどね)
パーティ&思考プロセス公開や過去のカビパまとめ記事も含めて(期待アゲ!)、今後も目が離せない、環境の中心を占める構築である。
●TA
現環境の「一方の極端」の抽象度の高さを象徴しており、数は少ないがカビパと対を成す存在。
2015年前半は、さまざまなAと50サポートポケモンの可能性が模索された。
最近では、stoicさんの現環境雑感で取り上げられている、マリオTAとポニョTAの融合がさらに進められたので、そちらを参照。
知らない人のためのソース
対カビパ、その他有象無象に、隙をみせないAとサポートの組み合わせは選出読み合い含めて難しく、
なんだかんだでAとサポートキャラもこの1年で洗いなおされ、絞られてきた感がある。
特にサポートキャラはやはりマリオパとポニョの面子が堅い。
最近では高いタイマン性能を誇るメロメロガルーラ入りのわんおーさんのTAが注目を集めている。
●WA
「一方の極端」の両翼として、
カビパが中心に向かって深化していき、
TAが外側へ向かって突き破っていくイメージなら、
その間でバランスを取っているのが現環境のWAである。
その編成は2014年頃(?)から、
WA=汎用A+対トップメタ(対カビパ)orその複合WA、
サポメン4体=爆破ポケ(or対面擬似爆弾)+穴埋め汎用サポートポケ(or特定の組み合わせへの刺し役)、に定着してきている。
stoicさんのサンダーガラ~サンダータンク、CHさんのセキチク(自分の構築を引き合いに出すのは気が引けますがリフライコウバンギも)、全てこの型を踏襲している。
【金銀】【可変爆破速攻 × 対面構築】 リフライコウバンギWA+1vs2 Bombs!! - Pokemon Ultravisitor
現環境でのWAにとって、よく言えば幅広い対応が出来る使いやすさ、
悪く言えばどっちつかずの器用貧乏さがさらに表れるようになった1年だったと感じている。
肝心なところで勝ちきれない構築で終わらないためにも、
今後は汎用性を保ちながら、選出読みゲーや立ち回りでの優位をいかに確定させるか・勝ち筋を通せるか、
というような選出や立ち回り上の実戦レベルでの向上や、根本的なシステムの改変が求められている気がする。
●カビパとWAの折衷/WAとTAの折衷
「一方の極端」の代表構築を現環境のカビパ&TAとし、その間のWAという構図で解説したが、その3つのあいなかを上手くとっているような構築がある。
①カビパとWAの折衷
本来ならこの構図に当てはめることも不適切な気はするが、ずばりタケシさんのサンダーカビゴンWA(通称タケシパ)である(蟹杯4優勝構築)。
WAに55カビゴンを用いているがカビパとは違い、各パーティに刺さる50サポートポケモンとAの組み合わせでカビパをはじめとするトップメタ、その他有象無象(Aカビゴンはどちらかというとこっち)に対応しており、その構造はWAに近い。
蟹杯以降は少しずつサポートメンバーも変わっており、55レベルのリソースを振っているカビゴンには食べ残しを持たせず、汎用性高いWAとさまざまなパーティに対応するサポートキャラの組み合わせ・・・
これはもしかしてカビゴンサンダーWA固定の、メタに柔軟に合わせたサポートキャラ&組み合わせ追加シリーズなのかもしれない。
誰か一緒にタケシパを考察しましょう笑
②WAとTAの折衷
れれれさんのれれタンク(マルマインナッシーミルタンク+太鼓カビゴン+破壊の遺伝子ケンタロス)がアツい!
カビナシマイン入りケンタTAとタンク入りWAが融合した構築。
「多重間接役割破壊」は爆破を使わずゴースト対策も通用しない、ゴリゴリの対面志向。
WAの顔をしたTAであり、TAより選出崩しパターンのある構成は構造的にもTAとWAの融合である。
「一方の極端」をかなり抽象化した代表的パーティであり、stoicさんの記事にもあるように、今後の環境ではTAとWAの境界がさらにあいまいになっていくのかもしれない。
追記:stoicさんが解説記事を書いてくれました!! おもしろいね!!
れれタンク(多重間接破壊)の話 - stoicのポケモンGBAメモ帳
以上、2015年の構築推移をカビパ・TA、その間のWA、それらの折衷、という5つの構図に分けてざっくりまとめてみました。
城になかなか行けないが対戦したい方、最近行ってないけどそのうち大会あるなら出たいなーという方など、2015年にあまり環境に触れられなかった方の今後の参考になれば、と思って書きました。
実は自分は2014年のVICTORY CUP以降、しばらくジムリーダーの城から離れていた時期があります。
大会で1回くらいは勝てるかと思ったが惨敗・・・結果出せなかったしもうやめようかな~、と落ち込んでいた自分を再び城での対戦に駆り立ててくれたのが、最初に取り上げたCHさんとstoicさんの記事でした。
2つの記事にはとても及びませんが、この記事が城で対戦したい方の参考になればとてもうれしいです。
自分も忙しくてなかなか対戦できませんが、今後もみんなと城で対戦したり、また記事書いて楽しんでもらったりしたいな!