レベル | ポケモン | 技 | |||
---|---|---|---|---|---|
55 | ケンタロス | のしかかり | ふぶき | かげぶんしん | はかいこうせん |
55 | ラプラス | ふぶき | 10まんボルト | かげぶんしん | ねむる |
50 | マルマイン | 10まんボルト | でんじは | フラッシュ | だいばくはつ |
50 | ルージュラ | ふぶき | サイコキネシス | あくまのキッス | かげぶんしん |
50 | ナッシー | サイコキネシス | ねむりごな | しびれごな | ねむる |
50 | ゲンガー | 10まんボルト | サイコキネシス | さいみんじゅつ | だいばくはつ |
初代97VC大会
ヒストリアカップ2016 * 2nd Challenge!! 使用構築です!
HISTORIA CUP 2016 * 2nd Challenge!!
●構築概要
第1回ヒストリア杯・対戦会を経て
再度初代97環境を考察し、改めてケンタロス+氷AのWA構築に戻ってきた。
【初代97】エターナル973すくみと構築構造ヒエラルキー(相手は死ぬ)
その解答は全抜きができ特定のポケモンでは止まらない環境屈指のA
残りの50枠には汎用サポートポケモンであるルージュラ&マルマイン
補完をしつつ相手のルージュラとマルマイン入りの組み合わせに選出単位で強く立ち回れ、
状態異常や爆破でWAをサポートできるナッシーとゲンガー を採用。
また地面入りでなくても完成度の高い構築はできるという考えから、
対電気枠は地面ポケモンではなく、ナッシー。
そして運の要素を強く出した対面ゲーやとりあえずかげぶんしんを積んでおく、という対戦ではなく、
あまり運の要素に頼らないような立ち回りにも挑戦したかったため、
分身全抜きWA&ルージュラの3体 + かげぶんしんなしサポート3体、という組み合わせを考案した。
未開拓である地面なしケンタロス+氷WA構築
現環境で過小評価されているナッシーとゲンガーの復権
構築の役割や組み立てを明確にした、あまり運に頼らない選出や立ち回りの洗練
以上3つのコンセプトを追求し、ケンタロス+氷WAの可能性を追求した。
過去参照記事↓↓
【初代97】 51ルージュラ入りWA構築汎用メタパ ~宮沢君、君がッ泣くまで殴るのをやめないッ!~ 【ヒストリアカップオフレポ】
●個別解説
ケンタロス
すっかり定番となったかげぶんしん搭載の全抜き型。
高い急所率、のしかかりの追加効果マヒによるワンチャン性能
ノーマル技と相性がよく、スターミーに継いで2番目に早いふぶきでの凍結性能
倒してしまえば反動なしのはかいこうせんの仕様
運の要素が大きい97環境で
強い要素をひととおり備えた文句なしの高汎用A。
これまでは54レベル採用だったが
ケンタロスAミラーではレベル差で不利となるため、55レベルに変更。
回復技がなく、サイクルや長期の泥仕合や凍結・マヒなどの状態異常には不安が残るが、
そういった選出や対戦が想定される場合はラプラスを選出できる。
と使い分けることで汎用性を高めている。
ラプラス
全抜きできるふぶき+電気技、かげぶんしんねむる搭載型
ケンタロスと同じくサポートとの相性がよく、起点からの全抜きを目指す。
4倍弱点があり地面にも不安定、ということからラプラスに変更。
また氷Aが54レベルだと対55ケンタロスの耐久が乱数になったりと若干落ちるが、
55ラプラスは55ケンタロスのはかいこうせん急所+ふぶきを高確率耐え、
のしかかり急所+はかいこうせんを高乱数以外耐え。
前回の対戦会ではさんざん55ケンタロスの急所で突破されまくっていたため
55ケンタロスはこれぐらい警戒してコストを割いておきたい。
もちろんルージュラには弱いが、相手のルージュラはこちらのケンタロス入りの選出に隙を作るため、選出面での補完と拓ゲーができる。
ちなみに初代97ではミラーも含めてどのポケモンにも全抜きできる性能がある(対面でのストッパーがいない)Aポケモンは、
個人的にはケンタロス、スターミー、ラプラス、の3体だけだと考えている。
ルージュラ
ルージュラ ふぶき サイコキネシス あくまのキッス かげぶんしん
97ルールを象徴し、あらゆるポケモンに対抗できるため、外すわけにはいかないルージュラ。定番の型。
51ルージュラも強かったが、WAのレベル事情からルージュラのレベルを50に変更。
この構築ではWAに55レベルを振ったほうが強いだろう、という結論に至った。
シナジーが生まれなかったところは少しざんねんかな。
マルマイン
マルマイン 10まんボルト でんじは フラッシュ だいばくはつ
外すわけにはいかない電気枠にして97ルールで屈指の性能を誇る、汎用サポートポケモン。
よりサポート性能を高められるよう、試験的にフラッシュを採用。
上記記事では技&仕様考察、型考察の形式で書いたが、
当初フラッシュマインはこの構築の補完のために考案した。
この構築では相手のマルマインに
他のサポート3匹(ルージュラ、ゲンガー、ナッシー)
で十分に対策レベルがとれているため、マルマインミラー対決を薄くすることができる。
そしてフラッシュ型であれば、その分構築全体で対策が薄い
高レベルスターミー、高レベルフーディン、52以上のダグトリオ に負担をかけられ
低レベルサンダースにも抵抗できる。
おなじく構築全体で対策がびみょうなナッシー or ゲンガーミラー入りの組み合わせにも、
フラッシュマイン+催眠技持ちサポート3体により、催眠技のかけあい&起点作りのレースに遅れを取らない立ち回りを展開し、他のポケモンにつなげることができる。
おまけとして直近のメタでほとんどの構築で採用されている相手の地面枠 を構築全体で釘付けにして選出&立ち回りを窮屈にさせること、
大会では初見殺し的な要素も期待した。
フラッシュ⇒だいばくはつ、の動きでのAサポートはもちろん
立ち回りの場面によってでんじはのマヒと、凍結の勝ち筋も残せるフラッシュを使い分けられたりと使い勝手がいい。
またマルマインは53レベルまでのダグトリオの地震を確定で耐えるため
55ケンタロス+マルマインの並びで、穴になりやすい52以上のダグトリオに爆破以外の前向きな拓ゲーを仕掛けられるところも分身型にはない強みである。
ゲンガー
ゲンガー サイコキネシス 10まんボルト さいみんじゅつ だいばくはつ
こちらのログの最後の解説にあるように、ゲンガー⇒サンダース
に変えたことで、
構築全体がパワーダウンしてしまっていると感じたため、ゲンガーに戻ってきてもらった。
ゲンガーは高レベルスターミー、フーディン、サンダース、52ダグトリオなど
自分より早いポケモンや高速Aには隙を見せてしまうが、
この構築でも採用しているケンタロス&ラプラスAは97環境でトップクラスのA性能を誇り、大会でもAのKPは1位&2位、Aミラー対策は必須である。
http://pokemon.s20.xrea.com/1st/off/2nd/#kp
さらにWAのケンタロスとラプラスどちらも得意でないマルマイン
ゲンガーは多くの構築に入るこの並びのどちらにも対応できる。
レベル制限のあるシングル6→3選出ルールでは、WAの拓ゲーに対する選出の腐らなさとそのサポートに対する安定性から
環境屈指のWAミラー+汎用サポート
+
どの組み合わせにも対応できる汎用性はとても貴重である。
(たとえば相手のルージュラに対してやっぱ55ケンタロス選出しなくちゃいけない、という縛りがなくなる)
そして低レベルサンダースには最低限抵抗することができ、
催眠技や爆破で起点作りが出来て、
地面など特定のポケモンで一方的に止まらず、
爆破やサイコキネシス特殊ダウンで最低限の起点回避もできる・・・
まさに器用the貧乏ポケモンである。
サイコキネシスは打てば約5割で急所か特殊ダウンのどちらかを引け、
マルマインのでんじはを受けたり、氷ポケモンに上から圧力をかける役割上なかなか凍結しづらい、
という立ち回り上で見えてくる強さもある。
環境ニューカマーのフシギバナにも強く
上記のような他のポケモンでは得がたい能力があるため
今後この構築以外でも、特に氷AのWA構築ではバランサー兼崩し枠として一考の余地があるだろう。
ナッシー
ナッシー サイコキネシス ねむりごな しびれごな ねむる
催眠展開のできる対電気枠として採用。
威力と通りがよく特殊ダウンが強いサイコキネシス、
そして97ルールでねむりごなを打たないナッシーはナッシーではない!! のでねむりごな。
残り2枠は催眠技とは別に他のポケモンにマヒをまけて立ち回りに幅ができ
PP戦にも強いしびれごな。
催眠技のあとでこちらAへの起点交代と相手のチェンジを読んだマヒの拓ゲーも仕掛けられる。
最後に構築全体で対策の薄い高レベルサンダースとフーディン、ふぶきのない持久型のスターミーに抵抗できるよう、ねむるを採用した。
さすがにフーディンはナッシー1枚では無理だが、55サンダースなら対抗できる。
この構築でのナッシーのだいばくはつは
役割上相手のマルマインから爆破を食らってばかりでほとんど使用する機会がない、
ということもねむる採用理由のひとつ。
また役割からマヒをもらいまくるため、ふぶきによる凍結の心配はあまりない。
ルージュラには弱いが
初手で来やすい相手のマルマインを起点に
相手より先に催眠展開が出来る。
ちなみに各役割対象のPP戦内訳の例としては
この構築のナッシーが
サイコキネシス16 ねむりごな24 しびれごな48 ねむる16(48)/計136
とねむるターン込みで合計PP136に対して
10まんボルト24 でんじは32 かげぶんしん24 ねむる16(48)/計128
なみのり24 みがわり16 ちいさくなる32 じこさいせい32/計104
サイコキネシス16 10まんボルト24 でんじは32 じこさいせい32/計104
サイコキネシス16 かげぶんしん24 じこさいせい32 +でんじは32/計104
同上 +みがわり16/計88 +どくどく16/計88
サイコキネシス16 10まんボルト24 さいみんじゅつ32 かげぶんしん24/計96
となっており、選出するときは催眠&マヒの崩し or PP戦のどちらも視野に入れ
相手の選出から催眠対象も考えて立ち回る。
1枚で無理な高レベルフーディンは
ルージュラやフラッシュマイン+WAと3枚選出単位で対応する。
ねむる採用はこの構築では正解だったようで
かげぶんしんを採用していなくても
ねむりごなで相手の動けるポケモンを実質2体にし
残り2体のうち1体にマヒをいれたりねむるで受ける、という立ち回りから
特定の組み合わせを詰ませたり、崩していくことが出来る。
つまり機能の仕方として地面ポケモンと遜色なく、催眠技を使えるスーパー対電気枠として相手の選出と立ち回りに大きな負荷をかけることができた。
●対戦ログ
対戦順にログを貼っていきます。(敬称略)
予選1戦目 vs ヤタピ ○
5555 50505050
相手505550 vs 505055
・ゲンガー+マインが機能して勝ち。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/181309
予選2戦目 vs のりすけ ○
515252525252
相手525152 vs 505055
・vsのサイクル戦
・最後は相手52vs 55でじわれを避けて勝ち。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/181508
予選3戦目 vs おかしょー ●
ベスト8!第2回ニンテンドウカップ97大会ヒストリア杯 感想 | mixiユーザー(id:62950595)の日記
535252505050
相手5052 vs 505055
・マルマインミラーで流れを作れず、52みがわりスターミーに詰んで負け。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/181714
予選4戦目 vs カツノリ ○
ヒストリアカップ2016*2nd Challenge!! - ものおき
545351515050
相手535151 vs 505055
・vsのサイクル戦
・マインナッシーでお膳立てしてラプラスを通して勝ち。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/182018
予選5戦目 vs トレーナー ○
555550505050
相手505550 vs 505055
・ゲンガーで相手マルマインを突破し、相手サイドン&サンダースをナッシーでガン受けして勝ち。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/182306
対戦相手のトレーナーさんが動画を作ってくれました!
初代対戦に興味ある方はぜひ観てください!
予選6戦目 vs ERROR ○
545451515050
相手505154 vs 505055
・ゲンガー&マルマインでゆるいサイクルをはさんで相手マイン+ケンタを崩す。
・最後相手スターミーにマルマイン+ケンタロスではかいこうせんを当てて勝ち。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/182649
決勝トーナメント1戦目 vs 鷹 ●
【初代VC】第2回ヒストリアカップ準優勝ケンタロススターミーWA&3位ラプラスフーディンWA【ニンテンドウカップ97】 - こーちくおきば
555550505050
相手505055 vs 505055
・ゲンガーは4回もしびれて動けず、完全に機能停止。
・フラッシュマイン+ケンタロスで必死ゲーするも、削られてラプラスで止めを刺され負け。
http://yasupokerog.hatenablog.com/entry/2017/01/20/185159
●選出パターン&組み立て解説
①対面選出:WAは相手の電気枠をどうするか、がキーとなる。
電気枠をルージュラゲンガーで止めた場合、こちらの何か+WAを通す、対面気味の選出立ち回りとなる。
vs ヤタピさん、 vs エラーさん、 vs トレーナーさん戦
②サイクル選出:では相手の電気枠をナッシーでとめた場合。
ナッシーはその性質上、状態異常を絡めたサイクル戦を呼び
ナッシー+何か、で特定の組み合わせを崩し、WA+何かを通す、
またはナッシーでガン受けする選出立ち回りとなる。
vs ノリスケさん、 vs カツノリさん、 vs トレーナーさん戦
●この構築と初代97対戦全般について
初代97は金銀と同じく、3世代以前の努力値を全ステータスに振れる初期のステータス仕様であるため、どのポケモンも比較的耐久が高い。
しかし、初代97はかげぶんしんやふぶきの3割凍結、高い急所率という運の要素が絶妙にバランスを取っており、独特の速度感がある。
また、キャラランクや3すくみの記事でも取り上げたが、現環境ではポケモンの数が20体ほどと少なく、シンプルな相性関係が成立しているため、選出や構築の構造がはっきりしている。
さらに、道具や性格の仕様もなく、型もいくつかのバリュエーションとレベル差くらいであるため、立ち回りもシンプルな拓ゲーに落ち着きやすい。
この構築は
初代97の速度感
対面とサイクルのバランス
相性関係からわかる選出や構築の構造
立ち回りのシンプルな拓ゲー
これら初代97ルールの特徴を踏まえつつ、
速攻を仕掛けるケンタロス or ぶんしんねむるでじっくり攻めるラプラスWAの横軸
対面 or サイクルで動かすサポートの縦軸
この2つを適切に掛け合わせて、柔軟な選出と勝ち筋を通す立ち回りの両立を図っている。
☆コスト配分
・高KPであり、環境を代表するAであるケンタロス、ラプラス、サンダースA をしっかり対策する
・高KPであり、汎用性の高いルージュラ、マルマイン、サイドン、ケンタロス、サンダース、ラプラスといった低レベルポケモン に偏りなく対応できるようにする
・環境3大運ゲーメイカーである高レベルフーディン、高レベルスターミー、52以上ダグトリオ に手を抜かない
以上の点を特に考慮して構築した。
特に相手のルージュラ・マルマイン・サイドン・ケンタロスを含む、高汎用低レベル枠入りの組み合わせには構築全体で対処できるように組んである。
また、個別解説でも書いたとおり、ナッシーやゲンガーは役割上凍結しにくく
勝負どころで強力なWAを通して勝ちにいく立ち回りであるため、
初代97対戦では対策必須である凍結負けのリスクは立ち回り&構築全体で結果的にケアできており
大会で7戦して凍結による負けは1戦もなかった。
かげぶんしんに対しては
極力相手にかげぶんしんを積む相応のリスクを強いたり
こちらがそれ以上のリターンを得られるような立ち回りを心がけた。
と思ってたら私は初代97神の怒りを買ってしまいマヒでボロボロにされたのでみなさんは気をつけてくださいやっぱ健やかに運ゲーしましょう )))
●おわりに
大会では予選5-1、決勝トーナメントで敗れ最終リザルトは5-2。
今回は本気で優勝を狙っていたため、決勝トーナメントの結果は正直ざんねんだが、
オフ大会ではじめて予選抜けでき、ベスト8と結果を残せたことは素直にうれしい。
今回で初代97大会は最後ときいていて
当日はとにかく勝ちたい!という気持ちでいっぱいで
緊張感から心に余裕がもてず
あまり対戦相手や他の方との交流が出来ませんでした、、、
(印象悪かった方がいたらごめんなさい)
次回はもう少し心にゆとりを持ってみなさんと対戦交流を楽しみたいです!
そしてなんと!
第3回があるということで、とても楽しみにしています!
最後に主催のゴールドさん、スタッフのみなさん、運営ありがとうございました!
当日絡んでくれたみなさん、とても楽しかったです!
そして、対戦練習や考察に付き合っていただいたビーンさんと某氏に感謝。
ありがとうございました!
初代97対戦、、、
やっぱ最高!!!!!!